ここ数年彫金のヴィンテージメガネの出品を良く目にするようになりましたが、こちらのお品はそれらとはレベルが異なります。 世界恐慌により当時のアメリカの宝飾職人が職を失い眼鏡業界で腕を奮って彫金を施したというのが一般的に知られているエピソードですが、職人の手で彫金を施されているのは初期のスペシャルピースのみで、その他はプレス加工の物が殆どです。 出品のフレームは職人による手彫りのもので、まさにジュエリーそのものです。 この類いのメガネの取り扱いに関してはアメリカのとあるコレクターが運営しているRetroSpecsという会社が有名です。 旧Atelierの石崎氏もこのコレクターからメガネをバイイングされていたようです。 このコレクターはメガネを幾つかの階級に分類しており最高峰をミュージアムピースと名付けております。 ミュージアムピースとは世界中に存在する個体が5つ以下であり、且つこれでもかと美しいモダンな彫金の入っているフレームのことを意味しています。特別な機会にのみ展示/販売され、金額は青天井で100万円を優に越えてきます。 国内ではグローブスペックというメガネ店がエージェントをしており、ミュージアムピースをYoutubeで取り上げていますので気になった方はご覧になってみてください。アジアではThe Spectreという名前でお取り扱いされています。 https://www.houyhnhnm.jp/news/472888/ そのコレクターが今回出品しているものと全く同じ形状/同じ彫金が施されているフレームをミュージアムピースとして扱っています。 次のWebサイトをご覧ください。 https://eclectic-eye.com/2019/03/retrospects-co-vintage-eyewear/ 今回出品しているメガネはこのコレクター経由ではなく、別のバイヤー経由で入手したものになります。 万が一の修理に関しても、日本にはヴィンテージメガネに特化した世界屈指のお店が多数ありますので心配御無用かと思います。 親から子へ受け継いでいけるそんなメガネです。 素材 1/10 12KGF サイズ 42□24 この時代では超希少なGoodSizeです。 70〜80%ほどのパープルのガラスレンズを入れております。